社会福祉法人中央共同募金会様より『つながりを失った当事者による主体的互助活動を基盤とした居住支援事業』への助成をいただき、2024年1月〜12月の期間、「当事者主体の居住支援」というコンセプトを掲げ、以下の活動を実施しました。
1.「当事者による個別訪問活動 」
居住困難に陥った経験を持つ当事者自身が,社会的孤立状態に陥っていると危惧される対象者104名へ合計456回の個別訪問を実施しました。そこで安否確認LINEグループ「ヒトコエ」、みんなの居場所「CoCoDe-ココデ-」、つながるファイルを書く会・語る会、ふれあい会食、への参加や、ICTを活用した見守りアイテムの設置などの提案を行いました。
2.「地域グループ活動」
1の活動でキャッチした社会的孤立状態に陥っている対象者等がより地域とのつながりを得やすくするために、地域グループ活動を計8回開催し、延べ90名の方々に参加いただけました。
3.「当事者主体によるやどかり公民館の運営」
コロナ禍の影響で孤立状態に陥っている方々がつながりを取り戻し、社会の中で役割を回復するために、サロン活動を計43回、つながるファイルを書く会・語る会を当事者主体の運営で20回行いました。
https://npo-yadokari.jp/wp-content/uploads/2025/01/akaihane_houkoku.pdf
今回の助成により、つながりを失った人たちが孤独・孤立状態に陥ることなく自ら「支えあい・助けあいの循環」に加われるよう、様々な活動を展開することができました。互助活動の参加者たちにも,こうした考え方が徐々に浸透してきており,今後も継続していきたいと考えています。
このような機会をいただきありがとうございました。
※当法人が取り組んできた3つの活動は、赤い羽根居場所を失った人への緊急活動応援助成(第8回)をいただき、活動、運営することができました。
赤い羽根福祉基金に寄付をしてくださった皆様、活動を支援してくださった社会福祉法人中央共同募金会様に、心より感謝申し上げます。