こんにちは!やどかりサポート鹿児島広報スタッフです。

鹿児島では国体が開催され盛り上がっていますが、やどかり交民館もたくさんの参加者で盛り上がっています。

それでは10月10日(火)16:00~のやどかり交民館の様子をレポートします。

カレーを食べよう会の話し合い

前回の居場所サロンで10月17日(火)16:00~「カレーを食べよう会」を開催することが決まり、参加希望の皆さんに来ていただいておおよその流れを決めました。

参加者数は15名でみんなでお金を集めて、材料や料理を作る人も話し合って決めました。

話し合いをする皆さん

買い出しとカレーを作っていただく参加者の皆さん来週はよろしくお願いします!

今回のカレーを食べよう会は居場所で行いますが、10月27日(金)の13:00~サンエール鹿児島で料理会を開催します。こちらについても参加希望を募りますので是非参加してください。

LINEのルールについて

以前から孤独死ゼロアクションのLINEオープンチャットでのルールについて参加者の皆さんと考えてきました。皆さんからの意見から投稿を制限するようなものではなく、最低限ここだけは守ろうねという敷居の低いルールを設定しました。

  • 画像の投稿は日常目にするものはLINEしてOK(年齢や性別、育った環境の違いから日常目にするものが違うということも理解しましょう。)
  • マルチ商法、ネットワークビジネス、宗教活動等の勧誘・営業の投稿はしない。
  • 金銭の貸し借りに関する投稿はしない。
LINEグループのルールについて話を聞く皆さん

LINEを送る際に「これを送ったらどうなるかな?」と少し考えていただいたらありがたいです。参加しているみんなでいい雰囲気のオープンチャットにしていきましょう。

こどもふれ愛食堂さんから枝豆をいただきました。

孤独死ゼロアクションのLINEオープンチャットに参加していただいている伊集院こどもふれ愛食堂の松木薗さんから居場所に枝豆を届けてくださいました。参加者全員に1袋配ることができ、来週のカレーでも使わせていただければと思います。本当にありがとうございました。

孤独死ゼロアクションオープンチャットはやどかりに限らず様々な事業者さんにも参加していただき、つながりの輪が広がりつつあります。

今週のネコちゃん??

ネコちゃんたちを帰り際見つけることができませんでした...参加者の方は会えたとおっしゃっていたのでタイミング悪かったです。というわけで今週ではなくこれまで投稿していないネコちゃん写真で締めたいと思います。

というわけで10月10日のやどかり交民館の様子でした。来週10月17日(火)16:00~は『カレーを食べよう会』ですのでよろしくお願いします。

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こんにちは!やどかりサポート鹿児島広報スタッフです。

10月に入り朝夕は涼しくなってきましたね。日が沈むのも早くなり冬が近づいているのを感じます。

私たちやどかりサポート鹿児島は住居の連帯保証を行っているわけですが、住居だけではなく医療や就労、就学の際にも保証人が求められることがあります。今回のサロンでは参加された皆さんから住居以外に関する保証人の問題について語っていただき、意見交換をしました。

身寄りのない人が抱える病院入院での困難

今回のサロンで保証人の問題について話すことになったきっかけがあります。

ある身寄りのない男性が大きな病院で検査し、入院することになったのですが、その際に保証人が求められました。その男性は検査で何時間もの時間とお金を使った後で保証人が必要だとの説明を受けたのです。もし、はじめから保証人が必要だと言われていたら別の病院を探して検査をすることもできたでしょう。男性は身寄りがなく保証人になってもらえる人はいないことを伝えますが、係の人は「保証人が必要です。」の一点張りでした。

結局、病院の「上の人」が出てきて、柔軟に対応してもらったおかげで入院することができました。しかし、身寄りがない人の入院手続きが例外的なケースとして認識されているのではないかと思います。

やどかりサポート鹿児島で連帯保証を利用している方は身寄りのない方が多く、今後同じような事例が多く発生するのではないかと予想しています。こうしたことから皆さんとお話しする機会を今回設けました。

保証人についての意見交換

意見交換をする皆さん

意見交換では皆さんの経験されたことから様々な意見が交わされました。

Aさん

若くて生活保護を受けている人は保護課から「就労してくださいね。」といわれるが就労の際に保証人を求められることも多い。生活保護の人は身寄りがなく生活保護になっている人もいるのに保証人を求められたら働きたくても働けない。
生活保護の人には証明書などで保証人がなくてもいいように出来たらいいんだけどな。

Bさん

他の県でも鹿児島と同じような対応をされたので全国どこでも同じように困っている人はいると思う。

Cさん

病院も経営があるのでリスクを背負うことには敏感にならざるを得ないところがある。現状、病院がリスクを負っているので国、行政でリスク分散できるようにしないといけないと思います。

Dさん

実際に入院の際に保証人を求められました。その際は友人がなってくれたのでどうにかなったが、全員が引き受けてくれるわけでもないし、保証人を頼むのは難しい。

皆さんから多くの意見が出ましたが、身寄りのないことで困ったというリアルな声があがってきました。身寄りがないことで起きる理不尽は制度の穴になっている部分かと思われます。今後単身世代が増え、身寄りがない人が増えてくるであろう日本では早急に制度の穴を埋める施策が必要でしょう。

楽しいイベントの計画

サロンでは真面目な意見交換も行いますが、楽しい雑談もやっています。今回は料理の話になり、サロンにでっかい鍋があるという話から10月19日(火)16:00~のサロンにて希望者でカレーを食べることになりました。皆さんからの意見でパッと予定まで決まってしまいました!

みんなでお金をだしあって材料等を買うので希望者を孤独死ゼロアクションLINEオープンチャットで募りたいと思います。参加されたい方でまだLINEオープンチャットに参加されていない方はQRコードから参加をお願いします。

*LINEオープンチャットへはニックネームでの参加ですので個人情報がばれることはありません。ただ緊急時の対応に備え事務局側で本名等を把握することが必要だと考えています。参加されたらLINEのノートのGoogleフォームから本人確認の入力をお願いします。

今週のネコちゃん

先週はネコちゃんがいなかったのですが、今週はネコちゃんに会うことができました。参加者のお1人がネコちゃんのエサを持ってきたのですが、チュールを3本たいらげてしまったとのことです。

どんどん大きくなっていくネコちゃんにも注目です。

というわけで10月3日のやどかり交民館の様子でした。来週は10月10日(火)16:00~やどかり交民館です。
ぜひご参加ください。

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こんにちは!やどかりサポート鹿児島広報スタッフです。9月も終わりになってきましたがまだ日中は熱いですね。ここから季節が変わってくるので体調管理にはお気をつけください。

というわけで毎週火曜日16:00~開催しているやどかり交民館(9月26日)のレポートです。

みんなで教え合うLINE講座

今回は参加者でスマホを初めて持たれた方がいらっしゃったのでみんなでLINEの使い方について教えてもらいました。

スマホの使い方を教える参加者

最初は戸惑いますし、説明書をみても何のことだがよくわからないという人も多いかと思います。サロンだとその場で教えてもらえるのですぐに覚えられますよ。

教えることは教える本人が学びにもなるとよく言われますが、今回QRコードでのLINEの友達追加を教えている際にスマホの標準カメラからQRコードが読み取れるということがわかりみんなで驚きました。

やり方がわかったところで実際にLINE交換をしたりもしました。

孤独死ゼロアクションLINEオープンチャットは様々な世代の方が参加されています。なかにはLINEの使い方がよくわかっていない方もいらっしゃいます。

まだ使い方がよくわからないなぁという人はやどかり交民館へ足を運んでみてください。参加者のみんなが優しく教えてくれますよ。

もちろんLINEオープンチャット上でもわからないことがあれば聞いてみてください。みんな答えてくれますよ。

まだ孤独死ゼロアクションLINEオープンチャットに加入していない方はぜひQRコードからご参加ください。ニックネームでの参加ですので個人情報が漏れることはありません。

*参加はニックネームでの登録になっていますが、緊急の場合にやどかりサポート鹿児島が個人情報を把握することも孤独死を防ぐ一つの選択肢だと考えます。参加された方はLINEオープンチャットのノートにあるGoogleフォームから本人確認への回答をお願いします。

話題豊富!時間もあっという間のサロン

今回のサロンも話題が盛りだくさんでした。話題は次のようなものが出ました。

  • よさこい祭りについて
  • マンガ、ゲームのこと
  • 新しいスマホが一週間ほどで壊れてしまった話
  • 日々の過ごし方
  • 給付金について
  • お金が無くなったとき勢いでスマホを売ってしまわないようにシールでデコレーションするお話
  • 年末の料理会について
  • 朝何時に起きるか?
  • インフルエンサーって何??
みんなで雑談している様子

これ以外にもたくさんの話題で楽しく話しています。

まじめなお話もしますし、みんなで笑えるお話もするよい空間です。

今週のネコちゃん???

今週もやってきました近所のネコちゃんのコーナー!

かと思いきや今週はネコちゃんたちはどこにもいませんでした...

みんなでお出かけしているのかもしれません。また来週お会いできたら写真を投稿しようと思います。ぜひお待ちください!

今週はどこかへお出かけしているんですかねー

というわけで今週のやどかり交民館のレポートでした。

来週は10月3日(火)16:00~からやどかり交民館開催します。

10月3日は住まいの連帯保証だけではなく、入院の際にも連帯保証人が求められることで身寄りのない方は大変な思いをされることが多いことから、入院の経験のあるかたや入退院支援をしていただいた方からのお話を聞いて、どのような対策が考えられるのかお話し合いをしようと考えています。

入院などあまりなじみのない人もいらっしゃるかもしれませんが、今後何が起こるかわかりません。自分がもし入院した時、どのような手続きがいるのかなどを知っておくことは自分の身を守ることにもつながります。ぜひご参加ください。

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こんにちは!やどかりサポート鹿児島広報スタッフです。今回は9月25日に谷山で行われたシェルター研修会についてレポートします。

現在やどかりサポート鹿児島ではWAM助成をいただきシェルターを3か所運営しています。そこで入居された方の支援や退去時の清掃をかつて住まいに困った経験をされた当事者の方に助けていただいています。このような当事者の方をピアサポーターを私たちは呼んでいるのですが、今回は実際にピアサポーターとして活躍いただいている方や最近入居したばかりだけどピアサポーターに関心がある方々に参加いただき、研修会を開催しました。

やどかりの活動とはそもそも何??

研修会ではまず全体で自己紹介を行ったあとに2つのグループに分かれてやどかりサポート鹿児島や理事長、職員に聞いてみたいことを話し合いをしてもらいました。

そこで出された意見の中で多かったのは「やどかりサポート鹿児島ってそもそもなにをしているのかよくわからない」というものだったので芝田理事長からやどかりの設立からの流れについてご説明いただきました。

やどかり設立の経緯をお話しする芝田理事長

元々はホームレス支援から連帯保証の問題にぶつかり、やどかりが設立するにいたったのですが、実際に連帯保証をして住まいを手に入れられたとしても本人の孤独や孤立が解消されるわけではないことがわかってきました。

当事者主体を目指すやどかりでは当事者同士のつながりを築くために居場所事業やシェルターでのピアサポーターの協力をはじめ、様々な活動に取り組んできました。

今後もやどかりとしては自らも当事者の一人として皆さんと協力して活動に取り組んでいこうと思います。

シェルター入居の方とどうやってコミュニケーションとる?

ピアサポーターはシェルターに入居している方のお手伝いをしていただくことが多いですが、シェルターに入居する人も十人十色。どのようなコミュニケーションの取り方がいいのだろうと迷ってしまうこともあります。

今回の研修会ではシェルター入居にあたって起こり得そうな事例を取り上げ、どのような接し方がよいのか?やどかりとピアサポーターで考えられる連携について2つのグループで話し合ってもらいました。

検討した事例は以下のものです。読んでいる皆さんもどのようなコミュニケーションができそうか考えてみてください。

【事例①】
シェルターに入居。
60代,男性,指宿市出身,20年前に離婚していて単身生活。
がんになり,失業し,治療費のため家賃滞納、退去となりホームレス状態になった。
余命2年程度と診断されている。
性格は穏やかで,身の上話や自分の病気の事も、特に隠さずに話してくれる。
鹿児島市に来たことはあまりなく、市電もほぼ使ったことがない。
電話は料金滞納のため使えなくなっている。
【検討】
①最初はどのような接し方が考えられるだろうか?
②今後どのようなかかわりが求められるだろうか。
③現地のピアサポーターとやどかり事務所の役割分担はどのようにすればいいだろうか?

検討事項の①~③までそれぞれ発表いただきました。

グループで話し合った内容を発表していただく様子

出た意見をまとめると以下のようなものになりました。

①最初はどのような接し方が考えられるだろうか?

本人の意見を尊重し、してほしいこととしてほしくないことについて自分の考えを押し付けないようにする。

失礼のない話し方を心がける。

取り立てなどの経験もある方が多いので最初の訪問は手紙で行うようにする

②今後どのようなかかわりが求められるだろうか?

定期的な訪問を行う。

要望をしっかり聞く。

③現地のピアサポーターとやどかり事務所の役割分担はどのようにすればいいだろうか?

緊急時はやどかりに対応してもらい、緊急時以外はやどかりとピアサポーターでの連携や情報共有。

やどかりとピアサポーターでシェルター入居者がどのような人なのか情報を共有し、どのような支援が必要になるのかあらかじめ確認をしておく。

この事例検討では正解というものはありません。相手とのコミュニケーションですから〇×を判断することはできませんよね。ただ相手を気遣うにはどうすればいいのかみんなで話し合うことは今までなかった自分の話し方に気づく機会になります。

今後もシェルター研修会を行っていきたいと考えています。今回は谷山での開催になりましたが、また別の場所での開催を予定しています。お近くでの開催の際にはぜひご参加ください。

本事業は令和4年度(補正予算)独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成金(WAM)で運営いたしました。

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こんにちは!やどかりサポート鹿児島広報スタッフです。
毎週火曜日の16:00~はやどかり交民館です。火曜といえば居場所だな!となるくらい日常になってくれたら本当の居場所です。そうなっていきたいですね。

というわけで今回のやどかり交民館では、先週孤独死ゼロアクションオープンチャットで起こった出来事からLINEオープンチャットの運営についてみんなでお話ししました。それでは9月19日(火)のやどかり交民館レポートです。

孤独死ゼロアクションLINEオープンチャットとは?

孤独死ゼロアクションLINEオープンチャットについて話し合うとはいっても

「それ何??」

と思われる方もいらっしゃると思うのでまずは簡単に孤独死ゼロアクションについてお話します。

まず『孤独死ゼロアクション』とは孤独死をなくすことを目指し、人と人とがつながることで孤独死をゼロにする社会を実現しようという運動です。その運動における一つの活動が「孤独死ゼロアクションLINEオープンチャット」になります。

LINEオープンチャットはやどかり交民館といった直接の居場所に様々な事情で参加できなくてもLINEで手軽に交流や安否確認が行えるツールです。参加者はニックネームでの参加ですので、お互いに個人情報がわからないようになっています。

普段はあいさつ、雑談で交流しています。困ったことについても相談して参加者同士での助け合いも生まれています。助け合いについては前回前々回のブログで載せているのでそちらもご覧ください。

現在参加者は40名を超えています!参加をご希望される方は以下のQRコードから参加できます。

*参加はニックネームでの登録になっていますが、緊急の場合にやどかりサポート鹿児島が個人情報を把握することも孤独死を防ぐ一つの選択肢だと考えます。参加された方はLINEオープンチャットのノートにあるGoogleフォームから本人確認への回答をお願いします。

ルールで縛る?LINEオープンチャットのルール

LINEオープンチャットは先ほどもお伝えしたように40人を超えるグループでそれぞれ考え方も違うため、自分では何とも思わないことでも他の方がチャットでの発言や画像の投稿で不快な思いをしてしまうこともあります。

そのことで参加者の皆さんからも楽しめるコミュニティにするために話し合いが必要ではないか?という意見が出てきました。そこで今回のサロンではLINEオープンチャットについて話し合うことになりました。

話し合いをする参加者の皆さん

今回の話し合いでは皆さんから自由に発言してもらってルールをどのように決めるのか?やLINEオープンチャットに参加しての感想などを語っていきました。

主に次の3点がルールの候補として挙げられました。

  • 安否確認のルール
  • チャットの時間について
  • 緊急時の対応について

安否確認のルール案

  • 1,2週間に1回やどかりスタッフから参加者全員にスタンプや発言をするように呼びかける
  • 朝のあいさつを全員して安否確認とする

チャットの時間についての案

  • 朝は7:00~夜10:00までのように時間を設定する。
  • 通知はデフォルトでOFFなので緊急時に誰かが気づけるようにするためにも時間は決めなくていい。

緊急時の対応についての案

  • 多くの参加者がいる地域では代表者を決めてその代表者にも連絡できるようにする。
  • やどかりスタッフの連絡先を知っておく。
  • オープンチャットのメンション機能の活用

主にこういった意見が出ました。

それだけではなくルール設定そのものに疑問を抱いている人もいらっしゃいました。

ルールを定めすぎるとチャットがしづらい雰囲気になってしまうため、緊急時の対応だけ決めてあとは個人の裁量に任せるしかないのではないか?

この居場所に参加している人はオープンチャットに参加している一部でしかないからこの一回の話し合いだけでルールを勝手に決めてしまうのはよくないのではないか?

このように様々な意見が出てきました。やどかりとしても「してはいけないこと」のようなルールを決めるとどんどんあれもダメ、これもダメとなっていってしまいかねないかなと危惧しています。チャットで衝突してもそれからどうするか?や他の人はこう思うんだ。とか学んでいくことが人間関係にとって重要なことだと思いますし、衝突することも含めてのつながりなのかもしれません。

意見を出してくださったやどかり交民館参加者の方々ありがとうございました。

意見にも出たように今回の話し合いだけですべてを決めることではないと思います。すでにオープンチャットに参加しているけど今週の居場所に来られなかった人は来週のサロンへの参加をお願いします。より多くの人の意見を聞いていきたいと思っています。

今週のネコちゃん

やってまいりました。ネコちゃん紹介コーナーです!

今週も参加者の一人がネコのエサを持参していただいたのでネコちゃん達に食べてもらいました。いい食べっぷりです。

エサを食べるネコちゃんたち
首輪をつけた飼いネコちゃん?

今回は3匹いらっしゃいました。まだ何匹かいるみたいですね。また会いたいですね。

居場所の招き猫です

居場所のネコちゃんも待っているので是非次回9月26日(火)16:00~の居場所へのご参加お待ちしています。

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こんにちは!やどかりサポート鹿児島広報スタッフです。9月に入りセミも鳴かなくなってきましたね。とはいえまだまだ暑いと感じる日は多いため、秋が来るのが待ち遠しいです。

今回のやどかり交民館は孤独死ゼロアクションオープンチャットでも「今日行きます。」との声も多かったことから人数も集まりました。それに加えて今回は新聞社からの取材で記者さんにもお越しいただきました。

それでは9月12日(火)16:00~のやどかり交民館のレポートです。

参加者多数!活気あふれる居場所

今回のやどかり交民館は初めての参加や久しぶりに遊びに来た方が多くいつも以上に人数が多く活気あふれる居場所になりました。

人数が多くなってくると机の配置も変えないとみんなが座れなくなったり、話の輪に入りづらくなってしまうので今後の居場所でみんなで配置変更も行っていきたいと思います。

楽しく会話する参加者の皆さん

クレーンゲームが得意な参加者さんがいっぱいとってきてくれた景品をみんなに配っていました。LINEのオープンチャットでの報告ではなんと数百円で取ったのだそうです!

肉球は触り心地が良くみんなでぷにぷにしました。

LINEオープンチャットで送ってくださった景品の一部

毎回居場所に参加する人からお菓子の差し入れがあったり、居場所に来た時のあいさつも親しくなってきました。はじめましての方もいたので全員であいさつをしたりといい雰囲気でサロンができています。

まだやどかり交民館参加したことない方も気軽に参加してみてください。誰でもお待ちしています。

参加者への取材もありました

今回のサロンでは新聞社の方が取材に来てくださいました。やどかりの居場所と孤独死ゼロアクションについてご興味を持っていただいたそうです。

参加者の中で取材を受ける方もいました。どんな記事になるのか楽しみです。

取材を受ける参加者

10月27日に料理会が決定!

9月1日に開催予定でした料理会でしたが、やどかりスタッフ側でのコロナウイルス感染により延期させていただくことになりましたが、改めて10月27日(金)13:00~サンエール鹿児島で再開催することが決まりました。

というわけで今回の居場所では延期になってしまったことへのお詫びと10月27日の料理会について話し合いを行いました。

前回の9月1日の料理会では唐揚げ、中華スープ、デザートを作ることを考えていました。今回は別のメニューにするかどうか参加者さんに意見を聞いたところ10月27日も同じメニューを作ることにしました。それぞれの料理に担当者を決めてその人を中心に進めていただくことを考えています。

担当になられる方は大変かと思いますが、よろしくお願いします!

もちろんご飯、飲み物もありますよ。(ただ飲み物は熱いお茶のみです)

料理会ですが、会場の定員が20名ほどです。現在参加を希望してくださっている人が10名前後ですのでまだまだ参加できます。ぜひ参加をご検討してください。

ただ参加者多数だと申し訳ないですが参加できない方もいらっしゃるかもしれません…その際はご了承ください。

居場所×孤独死ゼロアクションで親密度が増す!?

孤独死ゼロアクションではサロンの日に「今日行きます」など言ってくださる方が増えています。孤独死ゼロアクションLINEオープンチャットはニックネームでの参加になっているためサロンで実際に会って

Aさん

オープンチャットでのニックネーム何ですか?

Bさん

〇〇です。

Aさん

あー!あなたが〇〇さんだったんですね。私は〇〇です。

Bさん

ああ!あなたが〇〇さんだったんですね。前LINEで会話しましたね。

このような感じでLINEで会話した人と直接会って「あー!あなたが!!」ってなるとちょっと親近感わきますよね。LINEでもこの人は居場所で会ったあの人だなとなるのでメッセージ送りやすくなります。

このようにオンラインでのつながりと居場所のつながりが相互に起こるとつながりに深さが生まれてくると思います。LINEオープンチャットでは様々な場所から参加してくださっているので直接居場所に来ることができない方ももちろんいらっしゃいますが、今後オンラインでの居場所の開催も予定していますので開催の際には参加していただけるとありがたいです。

今週のネコちゃん

恒例になっています!近所に住むネコちゃんのご様子です。

この塀の上が好きみたいでよくここで寝ています。カメラを向けるとこちらを向いてくれました。

もう一匹よくいる白いネコちゃんは逃げられてしまいました...また次回写真取れたら載せますね。

というわけで今回は以上です!次回のやどかり交民館は9月19日(火)16:00~です。皆様の参加お待ちしています。

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こんにちは!やどかりサポート鹿児島広報スタッフです。先週はやどかりスタッフ側でコロナ感染によりサロンは参加者の皆さんだけになってしまい申し訳ありませんでした。無事に完治し、発症から10日経過したため今回スタッフも参加できました。というわけで今回は9月5日のやどかり交民館のレポートをお届けします。

鹿児島のおいしいものを語ろう

今回のサロンではコロナの話題から先週集まった人の話、最近はどのように暮らしているかなどの雑談がメインでした。サロンですのでざっくばらんにお話しするのも醍醐味です。

鹿児島でおいしいお店のお話は盛り上がりました。ラーメン屋や寿司、うどんなど皆さんが好きなところなどを語り合っていました。

「最近できたうどん屋さんがおいしい」や「この地域だとこのお店がおいしい。」などローカルなお話から他県に長く住んでいた方が「全国チェーンでも場所が違うと味がまるで違う。」など鹿児島と他県を比較したお話などたくさん聞けて楽しかったです。

あまりに食べもののお話ばかりするので「これからどこか食べに行きたいな。」とお腹を空かせる方やサロンの終わった後に話に出たお店を訪れてオープンチャットで食べてきた報告をしてくださる方もいらっしゃいました。

ブログをご覧になった方も鹿児島でおすすめのお店を教えてください!サロンは誰でも参加できますので是非ご参加ください。

孤独死ゼロアクションオープンチャットでの互助

やどかりも皆さんに助けられています!!

先週はやどかり理事長とスタッフが数名コロナ陽性になり、やどかり交民館に参加できなくなってしまいました。その連絡をオープンチャットで行うとオープンチャットの参加者から理事長やスタッフにありがたいお言葉が...

オープンチャット参加者

買い物支援が必要ならいつでも言ってください!

参加者の皆さんに支えられていることを実感しました。われわれやどかりサポート鹿児島も互助の渦中にいて皆さんと互助し合って活動を続けていきたいと強く思いました。

チャット参加者同士の買い物支援

オープンチャット参加者のAさんで熱が出てかなりつらいとのSOSがあり、やどかりが連絡を取り、救急車を呼ぶことになりました。その後Aさんはコロナ陽性であることが判明しました。

Aさんはその後自宅療養となりましたが、買い物などができず困っていました。そこでオープンチャットで買い物支援を呼び掛けるとすぐにBさんが引き受けていただきました。

やどかり

Aさんが買い物ができそうになく困っています。どなたか買い物支援していただけないでしょうか?

Bさん

昼からなら動けますよ。

その後実際にBさんから買い物支援をしていただきました。支援をしてもらったAさんからは今後自分がボランティアをしたいとの発言がありました。

Aさん

Bさん暑い中持ってきてくださりありがとうございます。体調がよくなったら自分もこういったボランティアをしてあげたいなと思います。

誰かに助けてもらったからまた他の誰かを助けたくなる。こうやって互助が生まれてきています。LINEグループでのコミュニケーションで互いに支え合う暮らしが実現されつつあります。

サロンの中でも「あんなすぐに動けるなんて本当にすごい!」との声がありました。快く支援を引き受けてくださったBさんありがとうございました。

今週のネコちゃん

参加者の中で居場所近くにいるネコちゃんと仲良くなるためにエサを持ってきた方がいらっしゃいました。

エサを食べるネコちゃん

この白いネコは警戒心が強く近づくとすぐに逃げてしまうのですが、エサのおかげで近くに寄っても逃げずにエサを食べてくれました。

普段はもう一匹ネコがいるのですが、お散歩に出かけていていませんでした。また来週お腹いっぱい食べてもらいましょう。

では今週のやどかり交民館レポートでした。次週はやどかりスタッフのコロナ陽性のため延期した料理会についてお話も出来たらなと思います。9月12日(火)16:00~お待ちしております。

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こんにちは。やどかりサポート鹿児島広報スタッフです。8月も後半に差し掛かってきました。いかがお過ごしでしょうか?

今回は8月22日のやどかり交民館の様子をレポートします。

盛り上がるボードゲーム

サロンには将棋やオセロなどのボードゲームが置いてあります。今回は参加者のみなさんでおしゃべりしながらゲームを楽しみました。

ボードゲームと参加者さんからのお土産

将棋の駒をよく見ると旧字体で書かれていて「これはどの駒だ?」と最初は困惑してしまいます。しかし、「これが歩!?」「これが銀!?」と並べていくのは雑学を知ったみたいな感覚で楽しめました。

駒の位置も数年ぶりだとうる覚えになりますよね

並べたところでいざ真剣勝負!

数年ぶりに将棋で遊ぶというお2人でしたが、一進一退の攻防が繰り広げられます。白熱した試合を他の方も見守っていました。

真剣に将棋に向かい合うお2人

将棋だけではなくオセロ、おしゃべりを皆それぞれ楽しんでいるようでした。かなり活気があって盛り上がる楽しいサロンになっています。

来週8月29日(火)16時からのサロンではボードゲームのちょっとした大会を行おうと考えています。ぜひ参加をよろしくお願いします。

困りごとも解決!?アドバイスをもらえるのがサロンの良さ

サロンでは最近鹿児島で生活をし始めたという方も多く参加しています。日々の生活で困っていることについてすでに鹿児島での生活に慣れた参加者さんに話すことで有益なアドバイスをもらうことができます。

例えば、いろんな店を回ったが自分の体格に合う大きめの服が売っていなくて困っているという方がいらっしゃいました。

すると...

Aさん

大きいサイズ専用のお店が〇〇にあるよ。

Bさん

〇〇にもサイズも豊富で安い古着屋がある。

Aさん

ユニクロ、GUの店舗者なくてオンラインストアなら大きいサイズを取り扱ってるよ。

このようなアドバイスがポンポンと出てきました。

困ったことでも気軽に人に話してみると解決策を皆さんが話し合ってくれる。これがサロンの良さになっています。皆さんの生活でのちょっとしたお悩みなども話し合えるやどかり交民館にぜひ足を運んでもらえると嬉しいです!

孤独死ゼロアクションでの助け合い

サロンでの直接の助け合いもありますが、最近孤独死ゼロアクションのLINEグループでも助け合いが行われました。

ある人が夜に「エアコンの調子が悪くなってしまった。」とLINEをすると他の参加者の一人が「エアコンの修理の経験があるのでよかったら直しに行きましょうか?」と発言され、その後実際にお家へ行きエアコンの修理が行われました。

そのあとにLINEグループでも直ったとの報告がありました。

素晴らしい助け合いがLINEからも行われています。もちろんLINE上でのわからない操作なども質問すれば教えてもらえます。

LINEグループについては動き出してから日が浅く、試行錯誤しながら進んでいっています。サロンでも何度か議論していますが、緊急時の対応や小グループの分け方についても課題がまだ残っているので、今後よりよいコミュニケーションツールになるようやどかりと参加者さんで話し合っていきたいと思っています。

では今回の報告はここまで。今回帰りが大雨だったことによりネコちゃんの写真をとり損ねてしまいました。来週はネコちゃんの様子もお届けします。

来週8月29日(火)16:00~のやどかり交民館は9月1日(金)に予定されている料理会についての話し合いとボードゲームのミニ大会を予定しています。ぜひとも皆さんお越しください!

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こんにちは!やどかりスタッフです。
今年のお盆はとても暑いし、台風までやってきましたが、皆様はいかにお過ごしでしょうか。

日本でお盆というのは、故人や祖先の霊を家に迎え、供養する季節と言われています。
私達やどかりでも、先に亡くなったなかまたちのためにお盆の供養を行いました!

誰もがおひとり様になる可能性を持っている

とてもぶっちゃけた質問で恐縮なのですが、この文章を読まれている皆様はご自身の葬儀についてどのようにお考えでしょう?
2022年の厚生労働省による国民生活基礎調査によれば、日本の単身世帯率は全世帯の32.9%になりました。

「自分の葬儀は家族がしてくれるはずだから安心だ」

そう自信をもって答えられる方は、果たしてどれくらいいらっしゃるでしょうか?
今は家族がいる人でも、家族が遠方に離れてしまったり、先に死んでしまったり、連絡がつかない状態になることも考えられます。
特に女性の場合は男性より寿命が長いので、パートナーに先立たれた後、近くに住んでいる家族もおらず一人になってしまうこともあります。
つまり今はおひとり様でなくても、将来的におひとり様になる可能性は誰にでもあると言えましょう。

大多数の人は、ある日いきなり死に至る(突然死する)わけではありません。
年を取って体が少しずつ衰え、一人でできることが少なくなり、死に至ります。
そして死んだ後の手続きは、本人は絶対にすることができません。

「死んだ後の事なんてどうでもいいよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしそれでも物理的に死体が残ります。
公衆衛生上はそれを放置しておくわけにはいかないので、誰かが動かなくてはなりません。

葬儀が“社会化”されている国家も存在する

単身世帯の増加についてですが、世界で単身世帯が増加しているのは日本だけではありません。
日本の単身世帯率は32.9%ですが、海外、特にヨーロッパや北欧では、単身世帯率が40%を上回る国も珍しくありません。

これらの国では葬儀をどのように行っているのでしょう?

シニア生活文化研究所所長の小谷みどりさんが、この問題について海外の取組みを紹介しています。

それによると、台湾では2012年から「連合葬祭」制度という合同でお葬式をする制度がスタートしました。
この制度はどのようなものかと言うと、遺体の搬出から納棺、葬儀の施工、火葬費用に至るまで遺族の負担は一切なく、財源は市民からの寄付ということです。
希望者には無料でお墓の提供もあり、樹木葬、庭園散骨、海洋散骨などの方法があります。
参考:小谷みどり「”多死社会” 日本-変わりゆく葬送・お墓事情」Nippon.com 2018年2月22日

このような自然葬が広がった背景には、台湾は土地の面積の割に人口密度が高く、納骨堂を作ろうとしても広さに限界があることにありました。
また、不動産屋によってお墓用の土地の値段のつり上げられることも社会問題となっていました。
このため政府や自治体が政策目標として自然葬を推進し、今の状態があるようです。
参考:「環境にやさしい自然葬の時代」台湾光華雑誌 2010年5月

また、前述の小谷みどりさんの記事によれば、北欧のスウェーデンでもこのような社会的な葬儀システムがあるそうです。
キリスト教徒は教会に会員費として、そうでない人は国に税金として葬祭費のような費用を納めることにより、墓地代や葬儀代など葬儀にかかる負担を国が負担してくれるシステムとなっています。
一人一人が積み立てる形態ではなく、社会全体で費用負担するという考え方だそうです。

日本でどうやって死を社会化する?

日本では、これまで介護や葬儀は家族が担ってきました。しかし家族の形態も多様化しており、「介護、葬式は家族がやってくれるから大丈夫」と言う状況ではないケースも増えてきています。

家族に頼る事が難しい場合、どのように葬儀や死後の手続きをすればいいのでしょう?

お金がある方の場合、身元保証会社に死後の手続きを任せるという方法があります。
この市場は単身高齢者世帯が増加するとともに拡大しており、葬儀代行だけでなく、入院時の身元保証を請け負うサービスもあります。
ただし、2023年の段階では国家的な規制はなく、NHKで業者のトラブルが報道されたりしているので、業者選びには注意が必要です。
参考:「【なぜ】高齢者の身元保証サポート事業 総務省が初の実態調査」NHK 2023年8月7日

問題に対する別のアプローチとして、いくつかの居住支援のNPOでは、利用者同士の互助を行うことでこの問題を解決しようとしています。
身寄り問題の当事者である人同士がいっしょに万が一の時のことを語り合い、終末医療や葬儀、死後事務について自分の意思を残しておきます。
そしてその人が亡くなった時は、皆で弔い、託された死後事務を行おうという試みです。

やどかりサポート鹿児島の“つながるあんしん事業”

やどかりサポート鹿児島でも、まだ実験的段階ではありますがこの当事者の互助による葬儀の試みは開始されています。この取り組みは“つながるあんしん事業”と言う名前です。

つながるあんしん事業の参加希望者にはつながるファイルというノートを受けとります。
ノートには終末医療に対する希望や、葬儀の希望、部屋の片付けなどの死後にお願いしたい事務をそれぞれが記します。
一人で自分の終末期について記述するのは、とても大変です。いつかは死ぬことは分かっているのですが、いざという時に人工呼吸器をするか、心臓マッサージはどうするか?部屋にある物はどうするか?亡くなったことを誰に伝えるのか、等々もろもろのことを考えるのは、とてもエネルギーのいる作業です。
なので、「つながるファイルを書く会」と言うサロンを開き、皆で話し合いながら自分の意見をまとめていきます。

やどかりでつながるあんしん事業を開始したのは2021年のことなんだ。
それから2023年まで、事業の参加者で亡くなられた方はいなかった。
だからやどかりでも、本当に参加者の方が亡くなられた時に、このファイルがどのような効果を発揮するのかが、実はまだ分かっていないよ。

ただ、我々は普段考えたくないですが、死はどのような人にも、自分自身にも、平等に訪れるものです。
いつも先送りにして考えてしまう自分の人生の終わりについて、つながるファイルを書くという形で同じような状況にある人と共有しあえたことは、それ自体が重要な体験なのではないかと思います。

お盆の法要

やどかりの利用者さんで、つながるあんしん事業が始まる前に亡くなった方たちがいます。
また、事業に参加していない人で亡くなった方もおられます。

その人たちを偲ぶため、8月13日に互助会のひとつである「ゆくさの会」のメンバーが主催して、お花を用意するなどお盆のお迎えの準備をしました。

お盆のお供えのためのお花や果物

鹿児島には直前まで台風6号がやってきて、利用者さん達のLINEグループでも話題になっていましたが、有難いことに、当日には台風は過ぎ去り、良いお天気になりました。

やどかり交民館には、鹿児島ゆくさの会の仲間たちと、やどかりのスタッフ15名ほどが集まり、これまでに亡くなった6名の仲間を偲びました。

つながるあんしん事業の参加者で、かつて住職をされていた方がいらっしゃいます。
その方にお願いして、
特別にお勤めをしていただきました。

やどかりでは、特に特定の宗教を信仰しているわけではありません。
でも、亡くなった友人たちを偲ぶ気持ちは、宗教には関係ない人間
の自然な行いとして、この世に生きている私達の心を一つに結びつけてくれているのではないかと感じました。

亡くなった仲間をきちんとご供養できてよかった。
そしてみんなで心温まる時間を共有することができて、本当に良かったです。

ゆくさの会のメンバーの皆さんと、やどかりのスタッフ

やどかりサポート鹿児島「孤独死ゼロアクション」寄付のページはこちら
https://congrant.com/credit/form?project_id=6337

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やどかりスタッフ

皆さんこんにちは!やどかりサポート鹿児島のスタッフです。
鹿児島は台風が近づいていますが、皆さんお家おこもりの準備は整っておられますでしょうか。

今日のやどかりブログでは利用者のEさんのインタビューを掲載します。Eさんは一見どこにでもいる40代男性。穏やかな雰囲気で言葉を選びながら話して下さいます 
しかし、そんなFさんは若い内にお兄さんや父親が無くなってしまって「身寄り」がなく、そのことで様々な困難に直面しています。

日本では単身世帯が38%とかなりポピュラーな存在になっているとはいえ、身寄りがない人が直面しているトラブルはまだまだ認知度が少ない問題なのではないかと思います。
やどかりがアプローチしている「身寄り問題」に焦点を合わせていく上で、当事者のストーリーを世に出すのは、とてもやりがいがある仕事だと思っております。 

穏やかな雰囲気で街に自然に溶け込んでいるFさんが、どんな理由で居住困難に直面したのかを知っていただきたいと思います。 

Fさんがやどかりを利用されたきっかけ 

やどかりスタッフ

やどかりの連帯保証を利用された経緯について、ざっくり教えていただけますか?

Fさん

元々は香川で仕事していましたが、その後派遣で働くようになりました。
派遣社員を選んだ理由としては、実現させたい夢があって、そのために時間に都合をつけたり、お金を貯めたりしていたんです。 

しかし40代になるまでに金銭的なトラブルや親兄弟の死が重なり、「身寄りがない」状態になってしまいました。
家を借りようとしたのですが、保証人の問題でどこに行っても断られ、最後の最後にやどかりサポート鹿児島の存在を知り、ようやく今の家に入居できた感じです。 

Fさんが居住困難に至るまで  

中学生の時に母親が突然借金と共に失踪 

やどかりスタッフ

元々どちらのご出身なのですか?

Fさん

生まれたのは愛媛県で、その後ずっと過ごしたのは香川県になります。 
父母と兄の4人家族で、兄とは6つ年齢が離れています。父親は元自衛官で、職人気質の実直な人でしたね。 
 
家族4人で暮らしていたのですが、僕が中学1年生の時に母が突然失踪してしまいます。僕は母親が好きでしたから、訳が分からないし、母親を探したいと強く思っていました。でも、父親は「探すな」と言うんです。そのせいで大分荒れましたね。父とは何度も殴り合い、警察沙汰になったこともありました。 

Fさん

母親の蒸発の原因は今でも判明していないけれど、彼女は失踪する前に周りの人々や親戚からお金を借りていました。母の借金は父親が一生懸命働いてコツコツ返済していましたが、その件以降、我が家と親戚の関係は切れてしまいました。
家は裕福ではありませんでしたね。

やどかりスタッフ

Fさんが「連帯保証人がいなくて家が借りれなかった。だからやどかりに来た」と仰っていたので、自分はてっきり「ひとりっ子なのかな?」と思っていました。そのような事情があったんですね…

Fさん

兄弟もいたんですが、早くに亡くなってしまったんです。 

Fさん:
高校を卒業後に僕は7年ほどとび職で働き、その後はショッピングモール併設のゲームセンターで働きました。アルバイトで入ったのですが、働きが認められ、店長にもなりました。

ゲームセンターで接客し、人と話すことはとても楽しかったのですが、職場の合併で「正社員にならない」という話が出たのです。でも、正社員になると転勤が多くなるし、仕事の責任も重くなるという話を聞いて、正社員にならずにその職場をやめました。

やどかりスタッフ

確かに正社員は責任もあるし転勤も多いけど、経済的に安定するのでは?と思います。
断る理由が他にもあったのではないですか? 

Fさん

夢のためにプライベートの時間を確保したかったのです。

僕は幼稚園の頃から空手をやっているのですが、いつか道場を開きたいという夢があったんですね。
道場開業のため派遣の給料から貯金もコツコツしていて、空手以外にキックボクシングや総合格闘技も習得し、あと少しで実現するところまで来ていました。

Fさん:
道場を開く話は父親にもしていました。母親の失踪後にぶつかり合った相手ですが、最後の方はとても関係が良かったです。 

道場計画が実現しかけたころに父親は病気で亡くなりました。その少し前に兄も病気で亡くなっています。
つまりこの時点で僕は「身寄りがない」状態になったのです。
 

 

親友の持ち逃げ+パートナーとの別れ+派遣切りに合う 

Fさん

道場を開くにはお金がかかるので、親友2人と僕の3人で共同で開業しようという話になりました。 
親友がその段取りをしてくれて、僕は何年も派遣の仕事でためたお金を彼に預けました。 

ところが、彼がお金を全て持ったまま失踪してしまいます。
自分は数百万円の被害にあい、もう一人の友達も少なくないお金を持ち逃げされてしまいました。 
そんなことする人間じゃないと思ってお金を預けたので、今でもショックです。 

Fさん:
狭い地域なので
Fがお金を持ち逃げされたらしい」という噂が地元中を駆け巡りました僕はその頃県の金融機関で派遣社員として働いていたですが、その話を上司が聞くこととなり、「噂を聞いた。職場を辞めてくれない?」と言われてしまいました。 

やどかりスタッフ

Fさんは持ち逃げの被害者なのに、どうしてそういう話になるんですかΣ( ̄□ ̄|||)?

Fさん

どうしてでしょうね…。「金銭的にダメージを受けている人間にお金の仕事を任せるわけにはいかない」と思われたのかもしれないです。 

Fさん:
さらにショックな出来事は続きます。 

僕にはその時10年以上お付き合いして「そろそろ結婚しよう」という段階になっていたパートナーがいました。しかし噂が回ると同時にパートナーのご両親から交際をやめて欲しいという声が上がります。「経済的基盤が薄い人間と自分の娘が一緒になるのは不安」というようなことでしたね。 

持ち逃げ事件から失業、そして彼女との別れ。嫌なことが次々に起こり、僕は地元にいるのがとてつもなく苦痛になってしまったんですね。地元が嫌というか、生きているのさえ嫌になり、死に場所を探して2か月ほどバックパッカーをしていました。 

自分が今も生きているのは、たまたま出会った農家のお爺ちゃんお婆ちゃんのおかげです。 
所持金も少なくボロボロで彷徨っていた時に、畑にいるおじいちゃんおばあちゃんに「仕事を手伝うから、水と食料を分けて欲しい」と頼むと「そんなことせんでいいから水と食料をやる」と自宅に入れ、見知らずの僕を一晩泊めてくれました。「仕事もお金も彼女も無くなったし、もう死にたいです」という話を聞いて、「死んではいかん」と本気で怒ってくれた。あの2人がいなかったら僕は今ここにいないのではないかと思います。働けるようになってから二人にお礼にも行きましたよ。 

静岡の工場に就職するも、再度の派遣切り 

寮付き派遣時代、Fさんの住んでいた部屋に近い間取りのお部屋。
マンションの1室だったという。
Fさん

老夫婦から本気で怒られたことで僕は立ち直り、仕事を探しました。
5年間ほど色々な職場を回りましたが、最終的に静岡で寮付きの自動車工場で働きました。 
最初は精密機械のウエハーを作る仕事から入って、何種類か職種を回り、最終的に車の検品をしていましたね。 

やどかりスタッフ

“寮”と聞くと、大学などのによくあるタイプの相部屋の“寮”を想像してしまって、あまり住環境が良くないのでは?と感じます。
寮を出て引っ越ししたいとは思われなかったのですか? 

Fさん

僕の住んでいた寮は1棟借り上げ型のマンションのワンルームで、プライバシーが確保されているタイプだったんですよ。
特に不便もないので、「ここから出て自分で家を借りよう」とは思わなかったんですね。 

Fさん:
この会社では5年働いていましたが、親会社が経営不振で合併することになり、半分くらいの社員が辞めさせられることになりました。 

僕は会社から「別の工場を紹介するのでそこで働きませんか」と言われたのですが、知り合いに声をかけられて「九州で新しい仕事を探そう」と思ったんです。 

 

やどかりスタッフ

Fさん、もしかして旅行好きだったりされませんか?
(*´ー`)

Fさん

はい。旅行は大好きです。

鹿児島で身寄りがない人の住居探しの困難に直面する 

Fさん

友人に誘われてやってきた鹿児島でしたが、いざ仕事を探し始めると、うまくいかなかった。
派遣で貯めた貯金もあったのですが、いつまでも友達の家にお世話になるわけにもいかないから、宿泊費や食費を出さないといけない。
住居がないことで生活にものすごくコストがかかり、貯金はみるみる減っていきました…。

Fさん:
とうとう本当にお金が無くなり、生活保護を申請しようと鹿児島市役所に向かいました。そして保護を申請したのですが…僕には住所が無いんですね。 
役所の人から「住所を決めたら生活保護が通るよ」と教えてもらい、不動産巡りを始めましたが、連帯保証人になってくれる人がいないと物件探しはとても大変なんですよね…。 

やどかりスタッフ

今は保証会社も多いし、「保証人なし」と書いてある物件もよく見ます。それでも“大変”となってしまうのはどうしてなんでしょう…?
(;д;)

Fさん

僕は家族がいないし、親戚との関係も断絶しています。
「保証人は不要です」と広告されている物件を探して不動産屋を回るのですが、落とされてしまうんです。 

Fさん

それに、保証会社を使うにも連帯保証人が必要だったりするんです…。
「自分みたいに身寄りがない人間は、一体誰に頼ったらいいんだ?」と不安になりました。

やどかりスタッフ

保証会社を使用する場合、収入審査もあると聞いています。
Fさんのように「新しい土地で家を見つけ、新たに仕事も始めたい」というようなケースだと難しいということなんでしょうね…( ;∀;)。

「やどかりサポート鹿児島」の存在を知り、物件確保へ

Fさん

不動産屋をいくら回っても入居できる物件は見つからず、僕は絶望していました。
そんな時に「ここを使えば家を確保できるかもしれない」とやどかりの存在を知らされました。 
HPからメールで問い合わせたらすぐに返事が来て面談が行われ、「助かった!!!」と思いましたね。
  

Fさん

住所が決まったので、役所に連絡して生活保護も申請しました。  

やどかりスタッフ

保護申請から受給開始までに2週間くらいタイムラグがありますよね?
その期間はどうやって乗り切ったのですか?
(;゚Д゚)

Fさん

友達が「それくらいの期間なら、自分の家に居候してもいいよ」と言ってくれたんです。 
それに、やどかり理事長の芝田さんが「物件に早めに入居してもいいから」と言ってくれたので、野宿はまぬがれることができました

Fさん:
やどかりに紹介してもらった物件は最初から家具・家電がついており、大分助けられました。
生活保護には需給の際、家の備品を購入することができる家具什器費という予算があります。でも金額限られているため、家電をそろえるのに困るケースが多いのです。
 
 

やどかりスタッフ

住居を確保できて本当に良かったですね…。
その時のお気持ちを教えていただけますか?

Fさん

やどかりに「連帯保証を引き受けるにあたって面接がありますよ」と言われた時は「え?面接あるの???」と感じ、かなり緊張しました。 
だけど知らない人の連帯保証というのはリスクのある行為ですし、仕方がないと思います。

Fさん:
そもそも「身寄りもいなくてその時点で仕事もないけれど保証する」というやどかりのような団体はかなりレアではないかと思うので、生活保護困窮者に対して、もっと情報発信して欲しいですね。 

 それと、僕は色んな要因があって身寄りがなくなってしまったのですが、日本は会社に入社する時にも入院する時にも連帯保証人や身元保証人が求められる場面が多く、「生きづらい世の中やな」と感じてしまいます。 

“やどかりライフ”のメンバーになってからの感想 

やどかりスタッフ

やどかりライフというコミュニティへの参加や、互助のある生活を実際に参加して感じたことを教えてください。

Fさん

面接時にやどかりが利用者同士の互助(やどかりライフ)を促進していることや、互助会「ゆくさの会」があることは伝えられていました。
でも、それが何なのか、参加ってどういうことなのか具体的に全然イメージできなかったから、分からないまま承諾してしまった。

Fさん

今も「やどかりライフって何?」「互助ってどういうことをしているの?」と聞かれて、うまく説明できる自信がありません。 
だから面接時にもっと詳しく説明して欲しいと思っています。
 

Fさん:
僕は人としゃべることが好きなので、知らない人と全く関わりを持たないより関わりがあった方が良いと思っています。研修会やサロンなどのやどかりの“つながり”にはマイペースに参加しているので、合っているのかも。 

趣味の合うメンバーとは一緒にカラオケに行ったり、自分の得意な格闘技の護身術講座を開きたいねという話をしたりしています。 
ただ、現在の居場所サロンは自分の住んでいる場所から離れているので、僕らの住んでいる地域にもああいう居場所があればいいのにと思っています。安否確認を兼ねてリアルに頻繁に会える居場所があればいいですね。 

今後の予定について 

Fさん

鹿児島に来てから結構経ったんですが、最近になって体にガタが来ており心臓の薬を服薬しています。 
でも、保護のままずっといるのは良くないし、「何とかもう一度武術を教えられるようなりたい」と思っているので体調を整えています。

今の時代は便利で、格闘技をYOUTUBEで教えることもできるので。 

Fさん

友達に道場の開業資金を持ち逃げされた時は、本当に許せないと思っていました。でも、あの事件があって、今の自分がここにいるので許せるかなとも思います。 
今は自分の目標に向かって進んでいきたいと思います。  

Fさんのインタビュー後記 

身寄りがあって保証人に困ったことがない人は「連帯保証人を用意するのは当たり前でしょ」と考えがちですが、家族のトラブルや死、高齢化で連帯保証人が用意できなくなる可能性は誰もが持っていると思います。 

はにかむような笑顔で言葉を探しながら、ゆっくりと話して下さるFさん。同じ人間同士なのに、身寄りがあるのとないのとで、とても多くな断絶があるということに気付かせてくれたインタビューでした。 

Fさん、長時間にわたってお話しいただき、本当に有難うございました。 


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